先日、山田邦子さんが司会をするがんについての啓発イベントに行く機会がありました。彼女は2年前に自分が乳がんになって以降、積極的にがんについての啓発活動をされています。
大学生たちが頑張っているイベントで、普段は関心を持たない世代へのアプローチとしてよかったんじゃないかと思います。
その中で、パネリストになっていた若者の一人が、お母さんが子宮がんになって入院した際、隣のベッドは臨月の妊婦さんで、片方では自分の母が命にかかわる病気で死と向き合っていて、そのカーテン1枚隔てた隣では家族が集まって子どもの誕生を心待ちにしている風景があって、その対比がとても辛かった、という話をしていました。
それを聞いた山田邦子さんは、自分が乳がんの治療のためのホルモン治療(おそらくエストロゲンを下げる薬を飲んでいると思います。)をすると、子宮がんのリスクが上がるので産婦人科に定期的に検査に行かなければならない、産婦人科にいくと妊婦さんたちと一緒になってしまう。そのときに自分がどう感じるかをバロメータだと思っている、と仰っていました。
うらやましく、妬ましく思う時は、自分が「異常な時」、無事に生まれてくるといいなあ、微笑ましいなあと感じられる時は自分が「大丈夫な時」、と判断する、とのこと。
私も同じだなあという気持ちと、なるほどそう考えればいいなという両方の思いで聞きました。確かに、妊婦さんや赤ちゃんを見かけて微笑ましいな、幸せそうでよかったな、と思うときもあれば、マタニティマークをみて心がザワザワしたり、電車の中の赤ちゃんの泣き声を耐えがたいと思うときもあります。
自分の感じ方の問題なんだなあとまでは思っていましたが、それをバロメータだと思う目でみることは気がつかなかったなあ。
「バロメータ」だと思う、というのは、自分を見守るもう一段冷静な自分を持つということですよね。そうすればこの気分のジェットコースターのような不妊治療コースを進む自分を操縦しやすくなるのかなあ、と思ったのでした。まずは心がけてみたいなと思います。
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こんばんわ!
返信削除「バロメータ」良く分かります><
私、先週末 嫌なこと吹き飛ばすために
夫と近くの温泉に行ったんです。
そしたら、子連ればかり!
いつもだったらぜんぜん平気なのに
撃沈した直後の子連れ攻撃はきつかった!
でも、こんなことぐらいで左右されていては
この先の治療 乗り越えられるか心配ですね。
>らーたん。さん
返信削除沈んでいる時の子どものパワーは参る日もありますよね。
でも沈んだり、辛く感じる自分もまたよし、ってことかな、と思います。そういう日もある、がんばれる日もある、大きな気持ちでいられる日もある、トータルで大丈夫、というのか。
期待どおりに行かなかったときにもちゃんと前を向いていられるらーたん。さんは既にしっかり乗り越えられてますよね。
次の波もきっと大丈夫!ちゃんと波に乗って目標の方向に走っていける人だと思っています。